不妊治療に入るための検査、いろいろあります。

不妊専門医にいくと、まずは色々な検査を行います。

それによって、その人に会った不妊治療をプランニングしていくのですね。

私が行った病院では、はじめに基礎検査を行いました。

 

(1)基礎検査

★子宮頸がん検診[細胞採取]

婦人科診断でも行う子宮頸がん健診です。

子宮頸がんが進行すると子宮を切り取らねければいけない場合があります。

その場合、妊娠をしたとしても、妊娠を継続できない場合もあるのです。

そのため、はじめの検査としては、とても重要な監査なのです。

検査方法は、子宮内の細胞を採取してガンがあるかないかを診断します。

痛みはなく内診の流れのまま、あっというまに終わります。

はじめての人も全く怖くないですよ。

★クラミジア検査[血液採取]

クラミジアは女性に大敵!

感染し、卵管まで達っしてしまうと卵管炎になり卵管閉塞や癒着を発症。

不妊の原因になってしまうのです。

気づかないうちに感染していたということもあるので、

陽性だった場合は、しっかり治しておくべきです。

★風疹抗体検査[血液採取]

風疹は妊娠中にかかると、お腹の赤ちゃんに感染してしまいます。

結果、先天性心疾患や視力や聴力の疾患、

精神や身体の発達の遅れなどが出てしまうことがあるのです。

予防接種で防げることなので、必ず確認をしましょう。

以前、集団予防接種を受けていても、年数が経ち抗体が少なくなっている場合もあります。

その場合は妊活前に必ず接種して備えておきたいですね。

後から大きな後悔とならないためにも。

ちなみに特定の年代の男性は、集団予防接種を受けていない人がいるようです。

仮に夫が風疹にかかってしまい、妻に移してしまうなんて恐怖はもちろん、

風疹にかかったことすら気付かずに、街で他の妊婦さんに移してしまった、

なんて凶器にならないためにも、ちゃんと旦那様も抗体チェックと予防接種をしておきたいですね。

ちなみに私は、ドラマにもなった漫画の『コウノドリ』で知りました。

ドラマでの風疹の回は、厚生労働省とタイアップしたようです。

でも、それだけ大事なことならば、もっともっと大大的にPRすべきなのに。

(2)精子検査(夫)

精子を支給された容器に入れて提出。

量や濃度、運動率や直進精子数などを数値化して出してくれます。

それをWHOの男性不妊基準に照らし合せて、判断をするのです。

ちなみに容器代もしっかりお会計に含まれていました。

(3)ホルモン検査

生理中に行う血液検査です。

これも基本中の基本検査みたいです。

生理3日目を目安に来院、血液を採取します。

この検査でわかることは ↓↓↓

★AMH(抗ミュラー管ホルモン)

卵胞が大きくなるときに出されるホルモンで、このホルモン値により

卵巣の中にどれくらいの「卵胞」があるかの目安を測ります。

数値と卵胞の数が比例しているようで、数値が高いほど卵巣年齢は若いとされています。

ただし、数値が高すぎると要注意。

AMH値が4.0~5.0ng/ml以上ある場合は、

多嚢胞性卵巣症候群(たのうほうせいらんそうしょうこうぐん)が疑われ、不妊の原因となります。

AMH年齢別平均値(ng/ml)

<html>

★LH/FSH/PRL/E2

アルファベットだらけで???ですが、血中ホルモン値の測定です。

LH:黄体化ホルモンーーー成熟した卵胞を排卵させる作用があるホルモン

FSH:卵胞刺激ホルモンーーー卵子を成熟させる効果があるホルモン

PRL:プロラクチン(乳腺刺激ホルモン)ーーー乳汁を分泌させる作用があるホルモン

E2:エストロゲン(卵胞ホルモン)ーーー卵巣から出る女性ホルモン

これらのホルモンが血中に含まれている数値で、状況を見るようです。

極端に高い数値が出るものは、異常ありということで、対策をすることになります。


ここまでが、私が行った不妊治療医院の最初の基礎検査です。

この結果を元に、私たち夫婦の不妊治療をプラン二ングして行くのですね。

結果、私も夫も年齢の割には結果が良好でした。

「これならば人工授精は意味がないかも。まずはタイミングを図っていきましょう。」と先生。

これまで自己流タイミングでなかなか妊娠しなかった。でもそれって自己流だったから!じゃあ先生に診てもらえば、案外すぐにできたりして♡

なーーんて、ポジティブな自分もいたなーと今は思います。はい、冷静に。

AMH検査の結果は34-35歳に当てはまりました。

うほっ、4歳も若〜い!これは34歳で受診したようなもん?

先生も問題ないね、とおっしゃっていましたが、

それもあまーい!

年齢より多くの卵胞が残っているかもしれない。しかし、大切なのは質。

そう、量より質。

卵胞の卵子の質がよく無ければ授精したとしても着床し、その後育って行くことができないのです。

しかもその質は、この検査ではわからない。出して診なきゃ、わからないんです。

そう体外受精の培養時にならないとわからないんですって!

と言うことで「卵巣年齢が若い=妊娠しやすい」とはならないんです。

ちなみに夫の精子も良好でした。これは安心材料とはなりましたが、

結局のところ「卵子の質次第?」と言う結論に至ってます。

というのが基本検査によってわかったこと。学んだこと。

病院に行くと色々わかるので、前に進むんですね。治療も自分の知識も。

少し前進です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)